めがね先輩
誰もいないと思っていたはずの図書室に、先輩の姿があった。


椅子に座って、テーブルにうつ伏せの状態で寝ている。


久々に見る先輩。
胸の奥がぎゅっとなる。

ずっと、わざと会わないようにしてたのに…こんな形で会うことにるなんて。


………。


でも、寝てて良かった。


もし起きていたら、どんな顔して先輩に会えばいいのかわからないし、何を話したらいいのかもわからない。
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