めがね先輩
「お菓子…サンキュ。うまかった…」

えっ…。

窓の外を見つめたまま、先輩が言った。


思いがけない先輩の言葉に、驚いてすぐに言葉が出てこない。


「えっ…と、その…」

どうしよう…うまく話せない。
胸が苦しくて…ドキドキして…。


だって、先輩があまりにも…照れくさそうにしてるから。

頬が赤く見えるのは、夕陽のせいじゃないってわかるから。


だから…だから。

「ありがとうございます…よかったです」

小さな声で、そう言うのが精一杯だった。


いつもみたいに、話せない。
先輩の顔が見れない。
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