社内恋愛狂想曲
驚くのも無理はない。
職場では爽やかなイケメンで評判の護がそんなことをしているなんて聞かされたら、護を知っている社内の人間ならきっと誰もが同じような反応をするだろう。
私も本当に驚いたし、今でもまだ信じられないくらいなのだから。
葉月は興奮気味にチューハイを煽り、ジョッキをテーブルに置いて身を乗り出した。
「もっと詳しく聞かせてや。相手は?」
「商品管理部の2年目の子。護と付き合ってるのが私だって知ってるかどうかはわからないけど、護に彼女がいるのわかってて関係を持ってる。本気じゃなくてセフレって感じだった。護がね、私のことは好きだけど、セックスはその子とした方が気持ちいいから好きだって」
聞いたままの言葉を伝えると、葉月はテーブルの上で拳を握りしめた。
「なんちゅうやっちゃ……ただれきっとる……‼ほんで志織はそれ見てどないしたん?」
「どうもしない……っていうか、何もできないよ。腹は立つけど仕事中だったし、見なかったふりしてやり過ごした」
私の言葉に納得がいかなかったのだろう。
葉月は握り拳をテーブルにガツンと叩きつけた。
その音に少し驚いた様子で、近くの席にいた客が何人か振り返る。
職場では爽やかなイケメンで評判の護がそんなことをしているなんて聞かされたら、護を知っている社内の人間ならきっと誰もが同じような反応をするだろう。
私も本当に驚いたし、今でもまだ信じられないくらいなのだから。
葉月は興奮気味にチューハイを煽り、ジョッキをテーブルに置いて身を乗り出した。
「もっと詳しく聞かせてや。相手は?」
「商品管理部の2年目の子。護と付き合ってるのが私だって知ってるかどうかはわからないけど、護に彼女がいるのわかってて関係を持ってる。本気じゃなくてセフレって感じだった。護がね、私のことは好きだけど、セックスはその子とした方が気持ちいいから好きだって」
聞いたままの言葉を伝えると、葉月はテーブルの上で拳を握りしめた。
「なんちゅうやっちゃ……ただれきっとる……‼ほんで志織はそれ見てどないしたん?」
「どうもしない……っていうか、何もできないよ。腹は立つけど仕事中だったし、見なかったふりしてやり過ごした」
私の言葉に納得がいかなかったのだろう。
葉月は握り拳をテーブルにガツンと叩きつけた。
その音に少し驚いた様子で、近くの席にいた客が何人か振り返る。