社内恋愛狂想曲
それになんだか楽しそうだし、久しぶりにバレーをやりたくなってきた。

「そうだね。運動不足の解消もしたいし、いろいろ発散できる場が欲しいとは思ってたんだ。楽しそうだし行ってみようかな」

「ですって。良かったですね、三島課長」

瀧内くんの一言に三島課長が少し驚いた顔をして後ろを振り返ると、瀧内くんはすかさず前方を指さした。

「危ないんで前向いてください」

「あ、ああ……」

三島課長は慌てて前を向く。

「なんで“良かった”なの?」

「誰かいないのかってずっと言われてたんですよ。ね?」

「ああ、うん、そうだな」

三島課長はひたすら相槌を打つ。
 
さっきからなんとなく三島課長がソワソワしているように見えるのは気のせいだろうか。

「誰かって?」

「一緒にバレーができそうな誰かです。女子メンバーが少ないので誰かに声かけてくれって、サークルのお姉さんたちから、それはもう熱心に言い寄られて」

どうやらこのバレーサークルは、人数は少なくても女子の方が強いらしい。

三島課長が元気な女性たちに囲まれ詰められているところを想像して、吹き出しそうになった。

< 189 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop