社内恋愛狂想曲
なるほどと納得しかけたけど、よく考えたら瀧内くんは私より3歳も若い。

それだけ体力もあるし、ブランクも短いっていうことだ。

「仕事の後に運動するのはちょっと……体力的にあまり自信ないんだけど……」

「女子メンバーにはバレー初心者もいるし、日頃の運動不足を解消するためにみんなでワイワイ言いながら体を動かして楽しんでる感じなので、そんなに身構えなくても大丈夫です。そうですよね、三島課長」

「ああ……うん、そうだな」

瀧内くんが突然おしゃべりになってグイグイ私を誘うから、三島課長も驚いてポカンとしている。

私を誘ったってなんの得にもならないと思うんだけど……女子メンバーが足りなくて募集中なんだろうか?

「仕事の後も休日も、誰かを待つだけでなく自分のために過ごすのは楽しいと思いますよ」

瀧内くんはそう言って意味ありげな笑みを浮かべる。

それは都合のいい飯炊き女から脱却するチャンスだと言いたいのか?

確かに私にはこれと言った趣味もないし、予定のない休日は一人分の家事をするくらいで、何をするでもなく時間を持て余して終わる。

自宅と会社の往復、そして時々スーパーへ食料品の買い物に行くだけの毎日では寂しい気もする。

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