社内恋愛狂想曲
三島課長は私に住所を聞いてナビを設定し、大きなため息をつきながらサイドブレーキを解除した。
シフトレバーをパーキングからドライブにチェンジして、ゆっくりとブレーキから足を離す。
車の運転には性格が出るとよく言うけれど、三島課長の車を発進させる当たり前の動作がとても滑らかで、思わず見とれてしまった。
「……とりあえず行こうか」
「はい、お願いします」
それから自宅に着くまでの数分間、三島課長はさっき瀧内くんが言っていたことについて説明してくれた。
「俺が中学生のときに両親が離婚して、その後俺は父親に育てられたんだけど、半年前に父親が再婚してから、俺にも早く結婚しろってしつこくてさ」
その前から“もういい歳なんだから早く所帯を持って安心させてくれ”と父親から言われてはいたけれど、ただそう言うだけなので三島課長はあまり気にしていなかったそうだ。
しかし最近は結婚相談所に入会することを勧めたり、知り合いの娘との見合い話まで持ってくるようになって、見合い写真片手に散々急かされ、正直うんざりしているらしい。
そのことをバレーサークルの飲み会で何気なくぼやくと、チーム最年少の女子が花嫁候補に名乗りを上げたという。
シフトレバーをパーキングからドライブにチェンジして、ゆっくりとブレーキから足を離す。
車の運転には性格が出るとよく言うけれど、三島課長の車を発進させる当たり前の動作がとても滑らかで、思わず見とれてしまった。
「……とりあえず行こうか」
「はい、お願いします」
それから自宅に着くまでの数分間、三島課長はさっき瀧内くんが言っていたことについて説明してくれた。
「俺が中学生のときに両親が離婚して、その後俺は父親に育てられたんだけど、半年前に父親が再婚してから、俺にも早く結婚しろってしつこくてさ」
その前から“もういい歳なんだから早く所帯を持って安心させてくれ”と父親から言われてはいたけれど、ただそう言うだけなので三島課長はあまり気にしていなかったそうだ。
しかし最近は結婚相談所に入会することを勧めたり、知り合いの娘との見合い話まで持ってくるようになって、見合い写真片手に散々急かされ、正直うんざりしているらしい。
そのことをバレーサークルの飲み会で何気なくぼやくと、チーム最年少の女子が花嫁候補に名乗りを上げたという。