社内恋愛狂想曲
まずは、私が護と付き合ってるとか、護が浮気してるということを、一体いつどこで知ったのか。

“浮気されても尽くすかわいそうな”私と、伊藤くんのどこが重なるのか。

そして今でも葉月に未練があるくせに、葉月の友達である私と結婚しようと言う意味もわからないけど、私が伊藤くんからのプロポーズを葉月に報告するのは計算済みだったって?!

「あ、でももし佐野が本気で俺と結婚したいなら、どうせ葉月とはどうにもならないし、それもいいかなって思ってたよ?」

“どうせ葉月とはどうにもならない”と自暴自棄になって、ちょっと自分と似た境遇のかわいそうな私と結婚してやってもいいと思ってたってこと?

別に好きでもないけどお情けで結婚してやろうって思われるくらい、私ってかわいそうなの?!

「伊藤くん……それってもしかして、葉月に対する当て付け?私に対して失礼すぎるとは思わないかね?」

「はい、おっしゃる通りです。すんません……」

伊藤くんはプロポーズが葉月への当て付けだったことを素直に認めて、また頭を下げる。

当て付けに葉月の友達と結婚してやろうと思うほどのできごとがあったんだろうか。

「まぁいいわ。その代わり、今日は洗いざらい話してもらうからね」

「仰せのままに」

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