社内恋愛狂想曲
「もし私が本気になってたらどうするつもりだったの?おまけに伊藤くんが本気で好きだった彼女が葉月なんて知らなかったから、ホントに驚いたよ」

「マジで悪かったって。でも佐野なら俺が何を言っても本気にしないだろうって思ってたし」

それは1ミリたりとも私のことを異性として意識して見ていないということね……。

いや、私もおなじだから別にいいんだけど。

幼なじみの茂森さんと結婚すると言った葉月に触発されて、私も望まれているなら伊藤くんとの結婚はアリなのかも……なんて一瞬だけでも思ったことは、秘密にしておこう。

「それはそうだけど…… 伊藤くんなら結婚しようって言えば喜んでOKしてくれるかわいい子がいっぱいいるでしょうに、なんで私だったの?」

「橋口に浮気されてるのも知らずに尽くしてかわいそうだなと思ってたし、ちょっと自分と重なった部分もあったり……それに佐野は葉月と仲がいいから、俺と結婚する気はなくてもプロポーズされたら絶対葉月に報告するだろうと思って」

「……ちょっと待って、言ってることが全然理解できない」

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