社内恋愛狂想曲
仕事が終わった後、瀧内くんに言われた通り1階ロビー横の自販機コーナーに行って少し待つと、葉月と伊藤くん、瀧内くんがやって来た。

葉月のタコ焼きが絶品だと瀧内くんに教えたのは伊藤くんだったらしい。

三島課長は仕事が終わり次第急いで帰ると言っていたそうだ。

会社を出て4人で他愛ない話をしながら、歩いて三島課長の家に向かう。

「材料の買い出しとか部屋の掃除とか、明日でも良かったんじゃないの?」

「それだと焼き始めるのが遅くなるじゃないですか。タコ焼きってたくさん焼こうと思うと時間がかかりますよね、木村先輩?」

「そうやな。焼き出したら何時間も休まれへんから、買い物行って遅なったら焼くのめんどくさなるわ」

一体どれだけ焼くつもりなんだ。

100個?200個?

焼き出したら何時間も休めなくなるって、葉月はいつもどれくらいの数のタコ焼きを焼いているんだろうか。

それとも葉月に限らず大阪の人はみんなそうなのかな?

「ホンマは私も買い出しに行きたいねんけどな。タコとか粉とか、自分の目で見て選びたいやん?」

< 264 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop