社内恋愛狂想曲
食事が済んで後片付けをしようとすると、三島課長がサッと立ちあがり、「後は俺がやるから」と言って二人分の食器を下げてくれた上に、食後のコーヒーまで淹れてくれた。
些細なことかも知れないけれど、なんてできた人なんだろうと感心すると同時に、上司にこんなことまでしてもらっていいんだろうかと恐縮した。
「いい旦那さんになりそうですね」と何気なく言うと、三島課長は「こんなことくらいで大袈裟だな」と照れくさそうに呟いた。
コーヒーを飲み終わると時刻は10時を回っていたので、三島課長が「もう遅いから家まで送る」と言ってくれた。
残業で遅くなったときはもっと遅い時間でも一人で帰るのだから大丈夫だと遠慮したけれど、三島課長は車のキーと私のバッグを手に立ち上がった。
「こういうときは遠慮せず送られなさい。そうでないと佐野が無事に家に帰ったことを確認するまで、俺が心配でしかたない」
さすがは三島課長、甘え下手な私の性格を熟知している。
普段はあまり強く自己主張をしない三島課長が、いつになく強引に私の手を引いて玄関へ向かったので本当に驚いたけれど、せっかくの厚意なのでお言葉に甘えることにした。
自宅まで送ってもらう道のりで、気になっていたあの大きな一軒家のことを尋ねてみる。
些細なことかも知れないけれど、なんてできた人なんだろうと感心すると同時に、上司にこんなことまでしてもらっていいんだろうかと恐縮した。
「いい旦那さんになりそうですね」と何気なく言うと、三島課長は「こんなことくらいで大袈裟だな」と照れくさそうに呟いた。
コーヒーを飲み終わると時刻は10時を回っていたので、三島課長が「もう遅いから家まで送る」と言ってくれた。
残業で遅くなったときはもっと遅い時間でも一人で帰るのだから大丈夫だと遠慮したけれど、三島課長は車のキーと私のバッグを手に立ち上がった。
「こういうときは遠慮せず送られなさい。そうでないと佐野が無事に家に帰ったことを確認するまで、俺が心配でしかたない」
さすがは三島課長、甘え下手な私の性格を熟知している。
普段はあまり強く自己主張をしない三島課長が、いつになく強引に私の手を引いて玄関へ向かったので本当に驚いたけれど、せっかくの厚意なのでお言葉に甘えることにした。
自宅まで送ってもらう道のりで、気になっていたあの大きな一軒家のことを尋ねてみる。