社内恋愛狂想曲
食事が済んでカフェを出た後、三島課長の友人が経営しているというスポーツ用品店に足を運んだ。
いろいろなスポーツに使う道具や、シューズやユニフォームがきれいにディスプレイされた店内は、たくさんの若者で賑わっている。
三島課長は店内を見渡し、近くにいた店員を呼び止めて、オーナーはいますかと尋ねる。
店員がオーナーを呼びに行ってくれている間に、三島課長は繋いでいた私の手をそっと離した。
「昔からあいつは、俺がただの女友達と歩いてるだけでも無駄に冷やかすんだよ。変に絡まれていろいろ問い詰められるとめんどくさいだろ?」
婚約者という設定を守るならそのままでも良かったのではと思ったけれど、やっぱり手を繋いでいるところを友人に見られたり、冷やかされたりするのは恥ずかしいらしい。
それにまだ細かい設定を考えていないから、この状態で根掘り葉掘り聞かれるとボロが出て、練習に参加する前に偽物だと気付かれそうだ。
「じゃあ、誰に何を聞かれてもいいように、後で細かい設定を考えましょう」
「そうだな」
バレーシューズを見ながら小声で話していると、やけに背の高い男の人が背後に立ち、三島課長の両肩をグッとつかんだ。
いろいろなスポーツに使う道具や、シューズやユニフォームがきれいにディスプレイされた店内は、たくさんの若者で賑わっている。
三島課長は店内を見渡し、近くにいた店員を呼び止めて、オーナーはいますかと尋ねる。
店員がオーナーを呼びに行ってくれている間に、三島課長は繋いでいた私の手をそっと離した。
「昔からあいつは、俺がただの女友達と歩いてるだけでも無駄に冷やかすんだよ。変に絡まれていろいろ問い詰められるとめんどくさいだろ?」
婚約者という設定を守るならそのままでも良かったのではと思ったけれど、やっぱり手を繋いでいるところを友人に見られたり、冷やかされたりするのは恥ずかしいらしい。
それにまだ細かい設定を考えていないから、この状態で根掘り葉掘り聞かれるとボロが出て、練習に参加する前に偽物だと気付かれそうだ。
「じゃあ、誰に何を聞かれてもいいように、後で細かい設定を考えましょう」
「そうだな」
バレーシューズを見ながら小声で話していると、やけに背の高い男の人が背後に立ち、三島課長の両肩をグッとつかんだ。