社内恋愛狂想曲
「どういうこと?」
「僕、その頃から何度も橋口先輩の見てる前で、彼女に食事に誘われてますから」
「えっ、そうなの?!」
まさかここで瀧内くんに繋がるとは!
あまりにも意外すぎて思いのほか大きな声をあげてしまったけれど、店内はとても混んでいるので私の声はうまい具合にその賑わいにかき消された。
それにしても護と瀧内くんではずいぶんタイプが違うのに、奥田さんはもしかして好みの範囲が広いんだろうか。
それともよほど自分に自信があるのか、はたまたただの面食いなのか?
「今は部署も違うのに……奥田さんと個人的な付き合いでもあるの?」
「ありませんよ。給湯室に社員証が落ちてたから、仕方なく商品管理部に届けただけです。それから“お礼にお食事でも”って、お礼なんか要らないって断ってるのにしつこくて」
おそらく瀧内くんは奥田さん本人に直接手渡したのではなく、そのとき商品管理部のオフィスにいた誰かに仏頂面で託けたのだろう。
それを受け取った奥田さんが、瀧内くんは自分に好意を持っていると勘違いしたのかもしれない。
「僕、その頃から何度も橋口先輩の見てる前で、彼女に食事に誘われてますから」
「えっ、そうなの?!」
まさかここで瀧内くんに繋がるとは!
あまりにも意外すぎて思いのほか大きな声をあげてしまったけれど、店内はとても混んでいるので私の声はうまい具合にその賑わいにかき消された。
それにしても護と瀧内くんではずいぶんタイプが違うのに、奥田さんはもしかして好みの範囲が広いんだろうか。
それともよほど自分に自信があるのか、はたまたただの面食いなのか?
「今は部署も違うのに……奥田さんと個人的な付き合いでもあるの?」
「ありませんよ。給湯室に社員証が落ちてたから、仕方なく商品管理部に届けただけです。それから“お礼にお食事でも”って、お礼なんか要らないって断ってるのにしつこくて」
おそらく瀧内くんは奥田さん本人に直接手渡したのではなく、そのとき商品管理部のオフィスにいた誰かに仏頂面で託けたのだろう。
それを受け取った奥田さんが、瀧内くんは自分に好意を持っていると勘違いしたのかもしれない。