社内恋愛狂想曲
私が拳を強く握りしめて歯を食いしばっていると、瀧内くんが私の目の前にスマホをちらつかせ、人差し指を自分の唇にあてて見せた。
スマホがどうしたのかと思って黙って画面を見ると、赤い文字で『REC』と表示されている。
それから瀧内くんは後ろの席に近付けるようにして、ソファーの通路側の端にスマホを置いた。
どうやらスマホのボイスレコーダー機能を使って護たちの会話を録音しているようだ。
私たちは護たちのゲスな会話をバックに、店員が運んできた日替わりランチを一言もしゃべらず黙々と平らげ、食後のコーヒーを一気に飲み干すと、護たちに気付かれないよう一足早く店を出た。
店を出て少し離れたところで、私たちは大きく深呼吸した。
押し殺していた呼吸を解放したことで、溜め込んでいた言葉が一気に溢れ出す。
「前からわかっちゃいたけど……あいつ、ホントにゲスだな!」
「志織、結婚してまう前にそれがわかって良かったで!あんなやつと結婚なんかしたら、お先真っ暗や!」
「ホントにね。それを見抜けなかったなんて、私も男を見る目がないっていうか……とにかくムカつく!」
私たちの会話をよそに、瀧内くんはスマホを操作してさっき録音した会話を確認している。
スマホがどうしたのかと思って黙って画面を見ると、赤い文字で『REC』と表示されている。
それから瀧内くんは後ろの席に近付けるようにして、ソファーの通路側の端にスマホを置いた。
どうやらスマホのボイスレコーダー機能を使って護たちの会話を録音しているようだ。
私たちは護たちのゲスな会話をバックに、店員が運んできた日替わりランチを一言もしゃべらず黙々と平らげ、食後のコーヒーを一気に飲み干すと、護たちに気付かれないよう一足早く店を出た。
店を出て少し離れたところで、私たちは大きく深呼吸した。
押し殺していた呼吸を解放したことで、溜め込んでいた言葉が一気に溢れ出す。
「前からわかっちゃいたけど……あいつ、ホントにゲスだな!」
「志織、結婚してまう前にそれがわかって良かったで!あんなやつと結婚なんかしたら、お先真っ暗や!」
「ホントにね。それを見抜けなかったなんて、私も男を見る目がないっていうか……とにかくムカつく!」
私たちの会話をよそに、瀧内くんはスマホを操作してさっき録音した会話を確認している。