社内恋愛狂想曲
「お待たせしました、お疲れ様です」

「お疲れ。俺も今来たところだから全然待ってないよ」

「そうですか……」

普通にしようと思うほどにぎこちなくなって、三島課長の顔がまっすぐ見られない。

三島課長はエレベーターのボタンを押して、チラッと私の方を見た。

「どうした?」

「えっ?!」

「なんか顔赤いけど、熱でもあるのか?」

三島課長は心配そうにそう言って、私の額に手をあてる。
 
顔が赤いってソッコーでバレてるし!

そんなことされたら余計に体温上がっちゃうから!

「熱はなさそうだけどちょっと熱いな……。大丈夫か?」

「どうもしませんよ、大丈夫です」

私が慌てて答えると、三島課長は私の額から手を離した。

「そうか、じゃあ疲れてるのかな。仕事忙しいって言ってたもんな」

三島課長のせいですよ!……なんて言えないから、とりあえずそういうことにしておこう。

「はい、まぁ……そんなところです」

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