社内恋愛狂想曲
「ほな、相手の人が好きな人とどうにかなってまう前に、なんとかして振り向かせたらええねん。ええ歳した大人なんやから、色気でもなんでも使えるもんはバンバン使(つこ)とけ!」
「色気って……!」
それはつまり、最悪の場合は色仕掛けで三島課長を落とせということか?
そんなものが私のどこにあるって言うんだ!
いや……それ以前に、そんなことをしたら三島課長が過呼吸を起こして死んでしまうかも知れないじゃないか!
「……そんな便利に使える色気なんて1ミリたりともないよ、私には……」
「例えばの話やんか!ようあるやん、恋愛相談に乗ってるうちにええ感じになって付き合うとか、酒の勢いで一夜を共にして体の関係から本気で好きになるとか。きっかけなんかなんでもええねん!ホンマに好きなんやったらウダウダ言う前に根性見せたれ!」
「うーん……」
葉月の言う恋の始まるきっかけの作り方は、私がしてきた恋愛には程遠い。
思い返してみれば、私はいつも恋愛に対しては受け身だったし、自分から告白したこともない。
それどころか、自分から好きになったことなんてあっただろうか?
たいした恋愛経験はないけれど、いつもなんとなく相手からの好意を受け止めて交際が始まり、護以外の相手からはことごとく「志織が俺のことを好きだっていう気持ちを感じない」という理由でフラれて終わっていた気がする。
「色気って……!」
それはつまり、最悪の場合は色仕掛けで三島課長を落とせということか?
そんなものが私のどこにあるって言うんだ!
いや……それ以前に、そんなことをしたら三島課長が過呼吸を起こして死んでしまうかも知れないじゃないか!
「……そんな便利に使える色気なんて1ミリたりともないよ、私には……」
「例えばの話やんか!ようあるやん、恋愛相談に乗ってるうちにええ感じになって付き合うとか、酒の勢いで一夜を共にして体の関係から本気で好きになるとか。きっかけなんかなんでもええねん!ホンマに好きなんやったらウダウダ言う前に根性見せたれ!」
「うーん……」
葉月の言う恋の始まるきっかけの作り方は、私がしてきた恋愛には程遠い。
思い返してみれば、私はいつも恋愛に対しては受け身だったし、自分から告白したこともない。
それどころか、自分から好きになったことなんてあっただろうか?
たいした恋愛経験はないけれど、いつもなんとなく相手からの好意を受け止めて交際が始まり、護以外の相手からはことごとく「志織が俺のことを好きだっていう気持ちを感じない」という理由でフラれて終わっていた気がする。