社内恋愛狂想曲
それはなんとなくわかっていた。

ドラッグストアからの帰り道で潤さんの荷物を持とうとしたときに、レジ袋の中に紙袋に包まれたものが入っているのがチラッと見えたからだ。

何もしないつもりではいるけど、もしものときに備えるつもりだったのか、それとも今後のために準備しておいたのか、私にはわからない。

だけど潤さんの心の準備さえできていれば、何も問題はないということだ。

「心の準備はできたんですか?」

「……まだ迷ってるけど……もう俺の理性も崩壊寸前……」

潤さんは私の唇に親指を這わせながら、耳元や首筋にキスをした。

熱い吐息が私の耳をくすぐり、体の芯が甘くしびれる。

「暴走してあんまり優しくしてあげられないかも知れないけど……いい?」

潤さんはためらいがちに耳元で囁いた。

私は頬に添えられていた潤さんの大きな手をそっと握り、手のひらに口付ける。

「優しいだけじゃなくて……そういう潤さんも見てみたいな……」

「言ったな……?後悔するなよ」

潤さんは低い声で呟いてシャツを脱ぎ捨て、私の着ていた潤さんのジャージやシャツをもどかしそうに脱がせて覆い被さる。

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