社内恋愛狂想曲
母に少しでも負担をかけないように、自分のことはできるだけ自分でしようとするものの、まだ慣れないせいか片手ではなかなかうまくいかない。
いつも当たり前にできていたことができなくなるというのはストレスが溜まるものだと気付く。
ギプスがまだ完全に固まっていないうちはお風呂にも入れないので、母に手伝ってもらってお湯に浸したタオルを絞って体を拭いた。
母は私の背中をタオルで拭きながら話しかける。
「ところで……志織は潤さんのご両親にはお会いしたことあるの?」
「一度だけ……」
潤さん、葉月、伊藤くん、瀧内くんと私の5人で、潤さんの家に集まってタコ焼きパーティーをしているときに潤さんのお父さんが急に夫婦で訪ねて来たことや、伊藤くんと瀧内くんが潤さんのいとこで、葉月は伊藤くんの婚約者で、瀧内くんのお母さんが潤さんのお父さんと再婚したゆうこさんであることを説明した。
「いとこ同士ずいぶん仲良しなのね。それで、お父さんはどんな方だった?」
「どんなって言われても、たいした話をしたわけでもないからよくわからないけど……」
あのときは潤さんのお父さんがそんなにすごい人だとも知らず、私が作った唐揚げや葉月特製のタコ焼きを取り分けて渡した。
いつも当たり前にできていたことができなくなるというのはストレスが溜まるものだと気付く。
ギプスがまだ完全に固まっていないうちはお風呂にも入れないので、母に手伝ってもらってお湯に浸したタオルを絞って体を拭いた。
母は私の背中をタオルで拭きながら話しかける。
「ところで……志織は潤さんのご両親にはお会いしたことあるの?」
「一度だけ……」
潤さん、葉月、伊藤くん、瀧内くんと私の5人で、潤さんの家に集まってタコ焼きパーティーをしているときに潤さんのお父さんが急に夫婦で訪ねて来たことや、伊藤くんと瀧内くんが潤さんのいとこで、葉月は伊藤くんの婚約者で、瀧内くんのお母さんが潤さんのお父さんと再婚したゆうこさんであることを説明した。
「いとこ同士ずいぶん仲良しなのね。それで、お父さんはどんな方だった?」
「どんなって言われても、たいした話をしたわけでもないからよくわからないけど……」
あのときは潤さんのお父さんがそんなにすごい人だとも知らず、私が作った唐揚げや葉月特製のタコ焼きを取り分けて渡した。