社内恋愛狂想曲
「うん、そうだね。どこに行こうかな」
いつか二人で行ってみたい場所や、やってみたいことを話した。
特別なことはなくても潤さんといるだけで幸せだけど、こんな風に一緒に先のことをあれこれ考えるのはとても楽しい。
思い描いた未来の中に潤さんがいて、その隣に私がいる。
二人で話した“いつか”がひとつずつ現実に変わっていくといいなと思う。
「あー……早く退院したい……」
「もう少しの辛抱でしょ」
「一日中病院のベッドの上にいると、そのもう少しが長いんだよな」
潤さんは担当医が驚くほど回復が早く経過が順調なので、来週の月曜日に退院して自宅療養することになっている。
家に帰ると何かと不便ではないかと思うけど、不自由なことは瀧内くんや伊藤くんが手伝ってくれるそうだ。
「毎日志織が会いに来てくれるのは嬉しいけど……いくら個室って言っても、やっぱりここじゃ落ち着かないもんな」
「そう?」
「うん、なかなか二人きりになれないから」
そう言って潤さんが私を抱き寄せて顔を近付けるのと同時に、ドアをノックする音がした。
潤さんは慌てて私から手を離し、不服そうにため息をつく。
いつか二人で行ってみたい場所や、やってみたいことを話した。
特別なことはなくても潤さんといるだけで幸せだけど、こんな風に一緒に先のことをあれこれ考えるのはとても楽しい。
思い描いた未来の中に潤さんがいて、その隣に私がいる。
二人で話した“いつか”がひとつずつ現実に変わっていくといいなと思う。
「あー……早く退院したい……」
「もう少しの辛抱でしょ」
「一日中病院のベッドの上にいると、そのもう少しが長いんだよな」
潤さんは担当医が驚くほど回復が早く経過が順調なので、来週の月曜日に退院して自宅療養することになっている。
家に帰ると何かと不便ではないかと思うけど、不自由なことは瀧内くんや伊藤くんが手伝ってくれるそうだ。
「毎日志織が会いに来てくれるのは嬉しいけど……いくら個室って言っても、やっぱりここじゃ落ち着かないもんな」
「そう?」
「うん、なかなか二人きりになれないから」
そう言って潤さんが私を抱き寄せて顔を近付けるのと同時に、ドアをノックする音がした。
潤さんは慌てて私から手を離し、不服そうにため息をつく。