社内恋愛狂想曲
「な?これだから……。はい、どうぞ」

潤さんが返事をすると、若い男性の看護師がドアを開けた。

相変わらず女性が苦手な潤さんは、入院当初は傷の痛みより若い女性看護師の度を越した看護と熱すぎる視線に耐えきれず、看護師長に事情を説明して担当をこの男性に替えてもらったそうだ。

彼が休みの日はベテランの貫禄たっぷりの看護師長自ら担当してくれるらしい。

「三島さん、今日の診察で経過が良かったので、先生から今週金曜日の退院許可がおりました」

「ホントですか?!」

「はい、リハビリも順調ですから、退院後はご自宅と通院でリハビリを続けてもらって、週1の診察になるそうです。でも職場復帰するのは先生からの許可がおりてからということで、それまでは無理せずご自宅で療養に専念してくださいね」

「わかりました!」

男性看護師が病室を去ると、潤さんは嬉しそうに笑って私を抱きしめた。

「やった!やっと帰れる!」

「潤さんすごい……!最初に言われてたより10日も早く退院できるなんて……」

「これで少しは志織とゆっくりできる」

「瀧内くんと伊藤くんがお世話に来てくれるのに?それに私も葉月にお世話になってるし……」

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