社内恋愛狂想曲
もう一度軽く口付けると、潤さんは私の頭を引き寄せてしっかりと唇を重ね、何度も何度も短いキスをくりかえした。

しばらくそうしたあと、潤さんは唇を離し、私を抱きしめてため息をつく。

「はぁ……志織かわいい……。かわいすぎて、これ以上したら抑えきかなくなりそうで、いろいろヤバイ」

「何言ってるの……」

こんなことを言い出したら完全なバカップルだ。

怪我のせいで甘えたさんになっているのか、それとも元々恋人には甘い人なのか。

どちらにしても私の前でだけは甘い顔を見せてくれるのが嬉しい。

「怪我が治るまでは我慢するから安心して」

怪我が治って抑えなくていいようになったら何をされるのかと想像して、思わず赤面してしまう。

「治っても手加減してね……」

「わかった」

潤さんはもう一度軽くキスをして私の右手を握る。

人が聞いたら呆れてしまうような会話も今の私たちにとっては幸せで、一緒に過ごす時間は何物にも代えがたい。

また潤さんと一緒にいられて本当に良かったと思う。

「病院食もそろそろ飽きたでしょ。明日は何か差し入れでも持って来ようか?」

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