社内恋愛狂想曲
私がそう言った途端、潤さんはがっくりと肩を落とした。

「ああ……そういえばそうだった……。俺も志織も普通に生活できるまでもうしばらく助けが必要だもんな……」

「私が怪我してなかったら潤さんのお世話できるんだけど、私もギプス取れるまであと半月くらいはかかると思うし……しばらくはありがたくみんなの厚意に甘えるしかないね」

「そうだな。じゃあ二人きりのときくらいはもっとイチャイチャしよ」

潤さんは私を抱きしめて頬ずりをする。

「イチャイチャって……」

私は“イチャイチャ”という言葉の響きがなんだか照れくさくて笑ってしまった。

「じゃあ他にどう言えばいいんだろ。イチャコラ?ベタベタ?ラブラブ?」

「うーん……それはもっと恥ずかしいから、イチャイチャでいいかな」

「よし、じゃあさっきの続きしよ」

改めてそう言われるのもなんとなく気恥ずかしいけれど、潤さんとくっついていたいのは私も同じだ。

私から唇に軽くキスをすると、潤さんは嬉しそうに笑って唇を寄せる。

「志織からしてくれるの嬉しいから、もっとして」

「もっと?」

いつもは落ち着いて物静かな潤さんも、恋人にはこんな風に甘えたりするんだな。

そう思うとなんだか無性に可愛く感じる。

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