社内恋愛狂想曲
「玲司……余計なこと言うな……」

「いえ、潤さんのタガが外れて悪化したら困りますので、一応念を押しておかないと」

「余計な心配しなくていい!そんなこと言われなくてもわかってるから!」

潤さん、瀧内くんにおちょくられてるな……。

伊藤くんもそれがおかしくてしょうがないらしい。

「ほな、キャベツ売り切れんうちにボチボチ行こか」

「そうだな」

葉月は空になったプリンの容器を箱にまとめ、袋に入れて立ち上がった。

「それじゃあ潤さん、明日は気をつけて帰ってください」

「潤くん、寂しいのも今夜一晩の辛抱だよ。じゃあ、また明日」

「三島課長、なんか必要なもんがあったら買(こ)うときますんで、連絡してくださいね」

「ああ、ありがとう」

瀧内くん、伊藤くんに続いて葉月も病室を出た。

私は病室を出る前に潤さんの手を握る。

「なんかなりゆきでそういうことになったけど……明日からお世話になります」

「俺はどんな形でも志織と一緒にいられれば、それだけで嬉しいよ」

潤さんは私を抱き寄せながら惜しげもなく甘い言葉を囁いて、唇に軽く口付けた。

「もっと一緒にいたかったんだけど……あいつらも待ってることだし、また明日な」

「うん、明日ね」


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