社内恋愛狂想曲
二人きりになると潤さんはいつも、こんな風に私を甘やかしながら甘えてくる。

こんな潤さんを知っているのは私だけなんだと思うと嬉しくて、私ももっと甘えたいと思うし、甘えさせてあげたいとも思う。

「こういうところって?」

「私にだけすっごく甘いところ」

「俺も志織のそういうとこ大好き」

「そういうとこ?」

「いつもかわいいけど、俺と二人きりのときはまた全然違うかわいさなんだよな。めちゃくちゃかわいい」

そう言って潤さんはまた何度も頬や唇に口付けた。

私のことをこんなに“かわいい”と言ってくれるのは、世界中どこを探しても潤さんただ一人だと思う。

大好きな人が私だけに惜しみなく甘い言葉をくれるということは、なんて甘くて幸せなのだろう。

何年先もずっと同じようにとはいかないだろうけど、誰よりも相手を好きでお互いを大切に想う気持ちだけは、変わらずに持ち続けたい。

「こんなことばっかり言ってる私たちって、完全なバカップルだよね」

「バカみたいに好きなんだから、それでいいんだよ」

潤さんの溺愛ぶりがすさまじい。

私が潤さんの深い愛に溺れて幸せをかみしめていると、廊下の方からガタッという大きな物音がした。

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