社内恋愛狂想曲
「何があっても志織さんのことは僕が命をかけて守ります!一生大切にします!志織さんと結婚させてください!」

潤さんはテーブルに両手をつき、額をぶつけそうな勢いで深く頭を下げてそう言った。

私も「お願いします」と慌てて頭を下げる。

「うん……そうか……。それなら大丈夫かな……」

少しの沈黙のあと、父は静かに呟いた。

私と潤さんが顔を上げると、父は穏やかな笑みを浮かべていた。

そして隣にいる母の方を見る。

「母さんはどう思う?」

「お父さんがそう思うなら大丈夫でしょう。それに私は最初から反対なんかしてませんからね」

「私も反対はしてないよ。潤くんの人柄の良さも、志織を大事にしてくれていることもわかったからね。ただ、機が熟すには時期尚早だったね。二人が心から信頼し合える関係になるには、もう少しじっくり話し合う時間が必要なんじゃないかと思ったんだよ」

普段は口数の少ない父が、今日はいつになく雄弁で、とても大きく、頼もしく見える。

そして今度は父が深く頭を下げた。

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