社内恋愛狂想曲
「ありがとうございます。だけどこれ以上食べるとお腹がいっぱいになってしまいそうなので、これでやめておきます」

「そうですね……。夕飯もありますからね……」

さすが瀧内くんのお母さんだ。

思考回路も行動パターンもまったく読めない。

だけどなんとなくその無邪気な雰囲気が、夢中でタコ焼きを眺めていた瀧内くんと似ているような気がする。

こんなことは日常茶飯事なのか、潤さんのお父さんはまったく気にも留めない様子で笑っている。

「志織さんもそう言ってることだし……潤、明後日入籍してきなさい」

潤さんのお父さんは、私の気が変わらないうちに潤さんを説得したいのだろう。

潤さんの肩をガシッとつかみ、少々威圧的にそう言った。

潤さんはお父さんに肩をつかまれながら、私の方を見る。

「そんなこと言われても……志織、ホントにそれでいいの?」

私たちが入籍するまで急かされてしまいそうなので、私は覚悟を決めてうなずく。

「うん、いいの。明後日入籍しよう。潤さんと早く夫婦になりたい」

「親父も言い出したら聞かないし、志織がそこまで言うならそうしようか……。それに俺も早く志織と結婚したいから」

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