社内恋愛狂想曲
葉月は美人だし、同じ大阪出身で話が合うこともあって、浜さんという人にずいぶん気に入られているらしく、以前から何度も積極的なお誘いがあったようだ。
そのことは伊藤くんも知っていたものの、二人は社内恋愛を周りに隠しているので、葉月への浜さんの言動を常に警戒していたらしい。
葉月は食事や飲みに誘われる度に関西人特有のノリで軽く受け流して断ってきたけれど、今日は間の悪いことに、その様子を伊藤くんが目の前で見ていたというのだ。
「飲みの誘いやったらちゃんと断ったやん」
葉月がそう言うと、ひとり黙々とハンバーグを食べていた伊藤くんが勢いよく箸を置いた。
「ちゃんと?あれが?!」
「断ったやんか!“今日は用事あるんで無理ですわ”って!」
「“今日は無理”じゃなくて“同棲してる彼氏がいるから何度誘われても絶対に行かない”って断ればいいだろ!」
「そんなん言うたら角が立つし、余計な詮索されるやんか!」
またヒートアップし始めた二人をなんとかなだめなければと私がオロオロしていると、瀧内くんが両手を横に伸ばして葉月と伊藤くんの顔を押さえた。
「うるさい、二人ともちょっと黙ってろ」
そのことは伊藤くんも知っていたものの、二人は社内恋愛を周りに隠しているので、葉月への浜さんの言動を常に警戒していたらしい。
葉月は食事や飲みに誘われる度に関西人特有のノリで軽く受け流して断ってきたけれど、今日は間の悪いことに、その様子を伊藤くんが目の前で見ていたというのだ。
「飲みの誘いやったらちゃんと断ったやん」
葉月がそう言うと、ひとり黙々とハンバーグを食べていた伊藤くんが勢いよく箸を置いた。
「ちゃんと?あれが?!」
「断ったやんか!“今日は用事あるんで無理ですわ”って!」
「“今日は無理”じゃなくて“同棲してる彼氏がいるから何度誘われても絶対に行かない”って断ればいいだろ!」
「そんなん言うたら角が立つし、余計な詮索されるやんか!」
またヒートアップし始めた二人をなんとかなだめなければと私がオロオロしていると、瀧内くんが両手を横に伸ばして葉月と伊藤くんの顔を押さえた。
「うるさい、二人ともちょっと黙ってろ」