社内恋愛狂想曲
いつもは歳下らしく敬語で話す瀧内くんが、命令口調で歳上の先輩たちを一蹴するとは!
なんとも珍しい光景に目が点になった。
いとこの潤さんでさえ驚いて目を丸くしている。
瀧内くんにピシャリと一喝された葉月と伊藤くんは、ばつが悪そうな表情で口をつぐんだ。
「それが喧嘩の原因か?」
潤さんが尋ねると、瀧内くんは首を軽く横に振った。
「それだけじゃなくて……今日の昼過ぎに、志岐くんが今日の午後から行くはずだったスマイル食品の女性担当者が、ちょうど会社の近くに来てたからって言って訪ねて来たんですよ。それでしばらく仕事のことを話して、別れ際にあちらの会社のサンプルをもらったんですけど、中身はカレーとかシチューのルーとか、具材を炒めて絡めるだけの料理の素みたいなのとか、料理しない独身男性は絶対に使わないような調味料とか……あと、連絡先付きの手書きのメッセージカードが入ってたんです」
瀧内くんの話を聞いているうちに葉月の眉間のシワがどんどん深くなり、苛立ちが我慢できなくなったのか、両手でテーブルをバン!と叩きつけた。
「“いつも親切にしてくださってありがとうございます。お近づきの印に、ぜひ私の手料理をごちそうさせていただきたいので、いつでもご連絡くださいね。待ってます♡”やって!“お近づきの印に”ってなんやねん!お近づきの印にどんだけ近付くつもりや!」
なんとも珍しい光景に目が点になった。
いとこの潤さんでさえ驚いて目を丸くしている。
瀧内くんにピシャリと一喝された葉月と伊藤くんは、ばつが悪そうな表情で口をつぐんだ。
「それが喧嘩の原因か?」
潤さんが尋ねると、瀧内くんは首を軽く横に振った。
「それだけじゃなくて……今日の昼過ぎに、志岐くんが今日の午後から行くはずだったスマイル食品の女性担当者が、ちょうど会社の近くに来てたからって言って訪ねて来たんですよ。それでしばらく仕事のことを話して、別れ際にあちらの会社のサンプルをもらったんですけど、中身はカレーとかシチューのルーとか、具材を炒めて絡めるだけの料理の素みたいなのとか、料理しない独身男性は絶対に使わないような調味料とか……あと、連絡先付きの手書きのメッセージカードが入ってたんです」
瀧内くんの話を聞いているうちに葉月の眉間のシワがどんどん深くなり、苛立ちが我慢できなくなったのか、両手でテーブルをバン!と叩きつけた。
「“いつも親切にしてくださってありがとうございます。お近づきの印に、ぜひ私の手料理をごちそうさせていただきたいので、いつでもご連絡くださいね。待ってます♡”やって!“お近づきの印に”ってなんやねん!お近づきの印にどんだけ近付くつもりや!」