社内恋愛狂想曲
「言うても結婚すんのもまだもう少し先のことやし……そんなん言うたらめんどくさいことになるやろ」

「そうだよ、それが原因でどっちかが異動させられるのも困るし……」

あー……うん、そうか、なるほど。

二人は結婚するギリギリまでは同じ部署で働きたい……というか、離ればなれになるのがいやだから、付き合っているのを内緒にしていたいのだろう。

みんなに知られるとめんどくさいという気持ちはよくわかる。

そのめんどくさいことを回避するために、私も護との社内恋愛を3年も隠していたのだから。

「あー、めんどくさい。だから社内恋愛っていやなんだよなぁ……」

瀧内くんは吐き捨てるようにそう言って、箸を手に取り冷めかけたハンバーグを口に運んだ。

「まぁ……確かに社内恋愛はめんどくさいな。だけどそれを理由に内緒にしてると、もっとめんどくさいことになるんだよ。俺も玲司の意見に賛成だな」

そう言って潤さんも箸を手に取った。

潤さんも私も、秘密の社内恋愛で苦い経験をしている。

周りに秘密にしていなければ、あんなことにはならなかっただろうか?

それも今となってはわからない。

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