クールな次期社長と愛されオフィス
「結婚しよう。今すぐに」

湊の熱い吐息が私の耳をくすぐる。

「・・・信じられない」

「信じろ」

湊は少し笑いながら更に強く抱きしめた。

「結婚するのか、しないのか?もう今夜、リバーサイドチャペルを押さえてる」

「本当ですか?」

湊の考えてることには、いつも想像を超えて驚かされる。

「やっぱりお金持ちの人の考えていることはわからないです。でも、」

私は続けた。

「湊とならそんなびっくりするようなこともワクワクしながら着いて行ける。ずっと一緒にいて下さい」

言ってしまってから恥ずかしくなってはにかむ私の顔を湊は潤んだ瞳でじっと見つめた。

「必ず幸せにしてやる」

そうささやくと、私の唇を優しく塞いだ。

私は幸せな気持ちに包まれながら湊の背中をぎゅっと抱きしめる。

唇がゆっくり離れ、湊が言った。

「明日配られる新聞のトップには、俺達の結婚記事が載る予定だ。さっきの記者達に宣言しておいたからね。俺達は今日結婚するって」

さっき記者達に『俺達のこと』って言ってたのはこのことだったの?

「私の返事も聞いてないのにすごい自信ですよね」

「例え断られても、頷いてくれるまで引き下がらないつもりだった」

「ほんと、湊は自由ですね」

「ああ、俺は自由だ」

二人で笑い合いながら、私は湊の胸を軽く叩いた。

いたずらっぽく微笑む湊が、どうしようもないほど愛しい。

私の肩を抱くその胸にもたれる。

遠くで教会の鐘の音がいつまでも鳴り響いていた。


皆の夢が叶いますように・・・・・・


おしまい☆
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