クールな次期社長と愛されオフィス
電車に飛び乗るとスーツの裾をひっぱり背筋を伸ばす。
ここからは秘書のスイッチをオンにする。
まさしくバリバリのキャリアウーマンの装いでヒールの音を響かせながら宇都宮商事ビルへ早足で向かった。
副業禁止の会社に内緒で老舗の丸宮珈琲店でアルバイトを始めて5年になる。
学生時代からお店でちょこちょこ手伝わせてもらっていた私は、飲み物を煎れたり自分が作ったサンドイッチで「おいしい!」と喜んでくれるお客さんの顔を見ているうちにいつの間にか自分のカフェを持ちたいと思うようになっていった。
自分のカフェを持つなんて、そんな簡単なことではないのは重々承知だ。
資金もいるし、勉強もしなくちゃならない。
そんな私を受け入れてくれたのが、丸宮珈琲店のマスターだった。
資金を得るためには、今勤めている会社が必要だってことも理解してくれている。
そんな勝手な私を支えてくれるマスターには本当に感謝しかない。
だから、毎朝の掃除は私のささやかな感謝の気持ちでずっと続けてきた。
残業が続いた日の朝は本当に辛いけど、自分で選んだ道だからこれまでも乗り越えてこれたんだと思う。
「おはようございます!」
秘書室の自動扉が開き、既に座っている早出の先輩秘書達に挨拶をした。
「おはよう、アコ」
そう言って通りすがりに私の肩を叩いたのは、社長付秘書の三浦マリカ先輩。
仕事もできるし美人で優しくて、私の大好きな先輩だ。
秘書勤務も、もう5年目とはいえまだまだ下っ端。
朝のお茶入れは私の当番だ。
「今日の紅茶は何?」
お湯を沸かしている私の横にマリカ先輩がやってきた。
「今日は、カモミールとローズヒップのブレンドです」
「へー。まだ飲んだことないけど、なんだか爽やかで朝から癒されそうな組み合わせね」
マリカ先輩は私が持って来た紅茶葉を物珍しそうに眺めた。
ここからは秘書のスイッチをオンにする。
まさしくバリバリのキャリアウーマンの装いでヒールの音を響かせながら宇都宮商事ビルへ早足で向かった。
副業禁止の会社に内緒で老舗の丸宮珈琲店でアルバイトを始めて5年になる。
学生時代からお店でちょこちょこ手伝わせてもらっていた私は、飲み物を煎れたり自分が作ったサンドイッチで「おいしい!」と喜んでくれるお客さんの顔を見ているうちにいつの間にか自分のカフェを持ちたいと思うようになっていった。
自分のカフェを持つなんて、そんな簡単なことではないのは重々承知だ。
資金もいるし、勉強もしなくちゃならない。
そんな私を受け入れてくれたのが、丸宮珈琲店のマスターだった。
資金を得るためには、今勤めている会社が必要だってことも理解してくれている。
そんな勝手な私を支えてくれるマスターには本当に感謝しかない。
だから、毎朝の掃除は私のささやかな感謝の気持ちでずっと続けてきた。
残業が続いた日の朝は本当に辛いけど、自分で選んだ道だからこれまでも乗り越えてこれたんだと思う。
「おはようございます!」
秘書室の自動扉が開き、既に座っている早出の先輩秘書達に挨拶をした。
「おはよう、アコ」
そう言って通りすがりに私の肩を叩いたのは、社長付秘書の三浦マリカ先輩。
仕事もできるし美人で優しくて、私の大好きな先輩だ。
秘書勤務も、もう5年目とはいえまだまだ下っ端。
朝のお茶入れは私の当番だ。
「今日の紅茶は何?」
お湯を沸かしている私の横にマリカ先輩がやってきた。
「今日は、カモミールとローズヒップのブレンドです」
「へー。まだ飲んだことないけど、なんだか爽やかで朝から癒されそうな組み合わせね」
マリカ先輩は私が持って来た紅茶葉を物珍しそうに眺めた。