秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
近くの椅子に座っていた女性のお客さん達が、目をキラキラとさせて海斗さんをチラチラと見ている事に気がついた。
柊ちゃんとこうして二人で食事に来たときなんかの光景に重なって、なんだか少しおかしい。
それに気づいていない海斗さんの様子も、
柊ちゃんと同じだ。
そんな事を思いながらメニューを選び、
二人とも決めおわった所で、
私はビーフシチューを、海斗さんは海鮮パスタを注文した。
オーダーが終わり、
料理が運ばれくるのを待つ。
‥‥‥‥ど、どうしよう。
なんだか急に緊張してきた。
思えば、
仕事の話とはいえ柊ちゃん以外の男の人とこんな風に食事をする事なんてない。