秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

私の緊張が伝わったのか、
海斗さんにクスっと笑われてしまった。

「もしかして緊張してますか?」

「い、いえ‥」

図星なだけに強く否定できず小さくなる。

「あの、仕事のお話というのは‥」

「あぁ、あれなら嘘ですよ」

「えっ‥‥」

海斗さんの言葉の意味が理解できなくてぽかんとすると同時に、注文していた料理が運ばれてきた。

料理を運んできてくれたウェイターさんが席を離れ、また二人になって戸惑う。

「あの、嘘ってどういう‥」

「鈍感ですね」

そう言って海斗さんにフッと笑われた。

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