秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

口から言葉が漏れてから、口が滑った事に気がついた。

あ‥‥と思った時にはもう遅い。

「本当に寂しいってだけですか?」

「えっ‥‥?」

尋ねられた問いに一瞬頭が真っ白になる。
海斗さんは質問を重ねない。


本当に寂しいってだけ?

‥‥わからない。この間から胸がざわつくのはどうして?

少しだけチクっとするような‥。
この気持ちは本当に寂しさからだけ?

わからない。
わからない、けど‥。
同時にわかりたくもなかった。
何かを壊してしまいそうで怖い。
この気持ちに名前をつけたらいけない気がする。

それならもうずっと、自分の気持ちなんてわからないままでいい。
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