秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

「どこ?」

「えっと、プラネタリウム」

そう答えると、柊ちゃんが驚いたように目を小さく見開いた。

「いいけど‥なんか意外だな。
若菜が行きたがる所っていつも遊園地とか遊園地とか、そんなんばっかりだったのにどうした?」

そういって柊ちゃんがからかうように意地悪に微笑む。
というか、遊園地だけじゃなくてカフェとかいろいろ他にも行こうって誘ったこと、ちゃんとある。
まぁ確かにテーマパーク要素は多めだったかもしれないけど‥。

「エトワール劇場の改修工事の事でたくさんプラネタリウムのパンフレットとか見てたら、なんか見に行きたくなっちゃって。」

そこまで言って、遊園地ばっかりじゃないよと拗ねたように付け足すと、柊ちゃんがごめんごめんと言って笑った。

「あー、でも俺も見たい。言われてみればプラネタリウムとか小学生以来で全然覚えてないしな」

「だよね!よかったぁ、じゃあ明日連れてって」

「‥‥急だな」

柊ちゃんがそう言って呆れたように笑った。

「じゃあ、明日早めに仕事終われたら行こうか」
「え、いいの?」

てっきり急だからだめだと言われると思っていたのに、思いがけない返事に思わずすっとんきょんな声が漏れた。

多分まぬけな顔をしていた私に、
柊ちゃんが「早く終わったら、な」とばっちりと念を押した。





結局翌日は会議やらトラブルやらでお互いに会社を出たのは8時を回ってしまい、
プラネタリウムに行ったのは二日後の夜だった。

大きくて評判のいいプラネタリウムもいいなと思ったけれど、チケットがとれている訳でもなかったから、
都内でも空いていそうな、小さなプラネタリウムに行くことにした。

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