秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
でもおじさんの言葉に動揺しているのは私だけだったようで、柊ちゃんは少し申し訳なさそうな表情を浮かべながらも、いいんですかと聞いておじさんが頷いてくれたところで、ありがとうございますと言って小さく頭を下げた。
‥‥否定は、しないんだ。
なんて、当たり前か。勘違いされていた所で別に何になるわけでもないし、否定するだけ面倒。
動揺したのも、一瞬心が浮いたように嬉しくなったのも全部私だけ。
「若菜、行こうか」
「うん。」
おじさんに、ありがとうございますと言ってから会釈すると、「まぁ、この時間の投影は訳アリだから」
と言っておじさんが頭をかいた。
訳ありって、どういうことだろう?
そう思いながら投影室に入る。
足元を照らす小さなライトだけが光っていてかなり暗かったが、ある程度したら目が慣れた。
二人で適当に歩き進みながら、部屋の隅の方の椅子に並んで腰かける。
「プラネタリウムなんて、子供の時以来だな」
「うん‥私もだよ」
暗闇に慣れた、と言っても暗くて上手く柊ちゃんの表情は上手く見えないままでそう返した。