秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
「何とかします。劇場は一つではありませんし、是非こちらでもバックアップさせて下さい。私が見てみたいしそうして欲しいです」
――そう言ってくれると思った。
「柊く‥ありがとうございます、最上社長」
成宮さんが心から嬉しそうに笑顔になる。
海斗さんも隣で頭を下げた。
それから、プラネタリウム設置の為の打ち合わせの日取りを決め、詳しい話し合いはまた後日という事で、海斗さんともこれから打ち合わせる事も増えるだろうと私と柊ちゃんと連絡先を交換した。
二人が帰られてから、私達も社長室へと部屋を移動した。
◇
二人きりになってから、
改めて頭を下げた。
「最上社長、今朝は本当に申し訳ありませんでした‥。寝坊して、こんなにバタバタさせてしまって‥」
一歩間違ったら、面会に間に合わなかったもしれない。
それに、今日はたまたま面会相手がプライベートでも交流のあった成宮さんだったけれど、もし今日面会するお客様が初対面の方だったら‥‥そしたらきっと、第一印象は最悪だし、社長の面目が丸つぶれだ。
例え初対面でなくても、だ。
頭を下げていたつもりがそのまま俯いてしまっていると、柊ちゃんに顎に手を掛けられ、そのまま優しく顔を上げさせられた。
私があんまりひどい顔をしていたからか、柊ちゃんがからかうように吹き出した。