秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

店内の温度で体が暖まる。
着ていたコートを脱いで向かい合う形で座った。

店内はもうクリスマスチックに飾り付けされていて、
シンプルなレッドのリボンが巻かれた小さなモミの木が可愛らしかった。

何か‥‥クリスマスに食事にきたみたいだな。

思わずそんなおこがましい事を考えていると、
店員さんがお水とメニュー表を持ってきてくれた。

受け取ってから早速メニューとにらめっこする。


「んー‥」


顎に手を当てて一生懸命考える。
うう、優柔不断が発動されてる‥。

「今宵さん、眉間にしわよってる」

「え、嘘‥!」

「そんな焦らなくていいよ」

最上さんは優しくそう言ってくれたけど、
絶対に最上さんはもう決めていることは明白で、
結局私はクリームのカルボナーラを頼む事に決めた。

< 225 / 276 >

この作品をシェア

pagetop