秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。

柊ちゃんの社員食堂に行こうという提案に、思わずすっとんきょんな声をあげてしまう。

社長が、自分の会社の社員食堂で食事。

普通ならなんてことない問題なしのノープロブレムだ。

で、でも柊ちゃんの場合は‥。

――絶対目立つ‥‥!!


「社員食堂、ですか。じゃあ今から行って定食か何かをこちらまでお持ちしますね」

うん。我ながら、いい考え!

平然を装いつつそう言うと、
柊ちゃんから意外そうに目を丸くされてしまった。

「‥九条、もしかして食堂とか行ったことないのか?」

「え?」

ど、どうしてそうなるの‥?
そうポカンとして黙ってしまったのが無言の肯定だと捉えられてしまったらしく、柊ちゃんがそうかそうかと頷く。


「食堂って普通テイクアウトとかじゃなくてその場で食うんだよ。うちの所は食券買ってそれと交換するシステム。そっかそっか、いい機会だし、やっぱ行こうか」


「ええっ、ちょっと待ってください、でも社長はその、目立ってしまいますし‥!落ち着いて食事できないと思います‥よ?」

「え、なんで?」


なんで、って‥。
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