秘める二人の、叶わぬ恋の進め方。
そして…若菜の唇が何かを言いたそうに開いて、不安げに瞳が泳いだのがわかった。
「どうした?」
「えっと…」
若菜が言いにくそうに潤んだ瞳を伏せる。
「えっと、さっき柊ちゃん、結婚する気がなかったって言ってたよね。それって…」
───私だったら?
何となく若菜が次に続けそうな言葉に瞬時に
気がついて、
慌てて唇で鍵をかけた。
「んんっ」
「それ、今聞くか?」
そう言って小さく笑うと、若菜が拗ねたように頰を膨らませた。
「だって…」
潤んだ瞳がいじらしくそっぽを向く。
不安がる若菜が可愛くて愛しい。
やっと手に入れたんだ。
たとえ若菜が泣いて頼んでも離さない。
「…する気が無いわけないだろ」
少し意地悪な心が顔を出して、敢えて若菜に聞こえない位に小さな声で、そう呟いた。
───若菜の左手の薬指のサイズをばれないように調べる事に苦戦するのは、まだちょっと先のお話。
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