半身。然るに片羽。
エピローグ、一葉:35歳
「へー、オトンにそんな時があったの?信じられないなー。イエロー」
《ミドリにも、デレデレだからなあやつは》
〈開き直ると凄いわねー、人間って〉
「うっせ‼︎ 人間いつかは死ぬんだ。なら、伝えたもん勝ちだと怒られたからなー。可愛い静流に」
「ぅえー。オトンもう良い加減にしても良くない。35じゃん‼︎」
「ヤダ緑ヤキモチ?でもダメよー。一葉は私のだからね。ほら、学校でしょ‼︎」
「…マジ違うし」
娘の緑が呆れて席を立った。