半身。然るに片羽。
「でも。聞きたいんです。あれだけの会話で、静流さんはなんで僕が遠慮して接していると分かったのか」
これじゃ只の愚痴だ…
おばあさんが少し困った顔をしていたが、やがて諦めたように静流に向かい、話しなさいと言う手振りをした。
「一葉君。義父さんは中学で物理を教えてるって言ってたでしょ?だったら私達と同じ歳の子を相手にしてるのよね?それなら一葉君にクラスメートの前で頭に手を乗せるなんて嫌がるだろうなくらいは理解してると思うんだけど?」
静流の言葉に納得させられてしまい、頷く事しか出来なかった。
「だから。私が思ったのは……わざとしたのかなって……」
静流が言いにくそうに言った後目を伏せた。
「わざと?なんの為に?」
「…甘えてほしい、とか」
甘える?
無言で反芻すてみる。
「…あ、まさか、俺が嫌だって言う為?払いのけさせる為?反発して欲しかったって事?」
僕から俺になるくらい興奮していた。
マジで格好わりー…
「それ以上はお父さんと話したら良いと思う。考えなしに言っちゃってごめんなさい」
静流が頭を下げてたので、慌ててやめてもらった。
そういう事か。
俺は素直に反発しても良かったのか。