七色ペンダント
部屋に戻ると刀を見つめた。
さっき多少刀は扱えるとか言ったけど実際は私の叔父様が剣術が大好きで、独学らしいけど強く、私も小さい頃から覚えさせられた。
私のいた時代は、外で木刀を振っているだけでも町を歩く機械に目を付けられたりする、そんな厳しい世界だった。
政府は完全に超近代化思考。そんな奴らに対抗し、自然と自由を求め、戦う組織もあった。
私もその組織に入っていて、一度は組長を任されたこともあったが、自ら辞退の道を選んだ。あの頃はいつも先陣切って何構わず飛び込んだ。
だけど、いつの間にか隣を走っていた仲間、後ろにいたはずの仲間は消えていて。