七色ペンダント
「お前が、どういう理由で、ここに来たかは知らない。だけど、な。ここへ、来たら、一生元いた時代には戻れないんだよ。
俺たちは、あの時代にも、この時代にも、いらない存在なんだ。寿命を全うする事なんて、許されない。俺たちは、この時代へ、来た時に残された時間は、決まったんだ。2年間。………2年間だ。羽も伸ばせず、運命という鎖に繋がれて、孤独に死んでいく。残酷、だ、ろ?
今まで、ペンダントを手にしたほとんどの人間が、ここへ来た。だけど皆、壊れて、俺みたいになって、自分で命を絶つ者もいれば、殺されて死んだ奴もいる。
わかる、か?この気持ち。誰にも、必要と、されず、無様に、死んでゆく、者の、気持ちが。
これが、あの時代から逃げてきた者が得られる、唯一の、大罪、なんだ。
お前、は.....残された時間を、どうに、過ごせるんだろう、な.....」