七色ペンダント
そこで回想世界から戻ってきた。
目を覚ますと、居るはずのない彼が目の前にいた。安心したような顔で。
「沖田...さん.....私...」
「.....心配させないでよ。もう会えないのかと思った」
「ごめんなさい...」
「....会えてよかった」
そう言って沖田さんは微笑んだ。
「文」
急に下の名前で呼ばれて、驚いて顔を上げると、顔を赤く染め、真剣な顔をした沖田さんが映った。
心臓の鼓動がうるさいくらいに聞こえる。