君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「なあ、もっと俺を欲しろよ」


そんなの無茶だ。息ができない。


「一ノ瀬さん。お願いです、離して!」
「ダメだ。もう一生封印するつもりだった気持ちが吐き出せたんだ。止められるか」


それほどまでに私のことを?


「でも、苦し……」


息も苦しいし、胸もいっぱいだった。


「それじゃあ、俺のことを名前で呼んだら離してやる」
「名前? それはちょっと……」


まさか、下の名前で呼べと?


「なら、離さない」
「えっ、ちょっ……。悠馬さん!」


思いきって叫ぶように口にすると、彼は体を震わせ笑っている。
けれども、手の力を緩めてくれた。


「今度はもう少し色っぽい呼び方にしてくれ。まあ、とりあえずは合格」


彼はにっこり笑いながら私の手を取り指先にキスをするので、頭が真っ白になる。


「こ、こういうことはやめてください」
「なに、唇がいいの?」
「そうじゃなくて!」


あぁ、クラクラする。
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