君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「心配いらない。俺はソファで寝たぞ。ちゃんと我慢した」
「が、我慢……」


唖然としていると彼は私の頬にかかった髪をよけてくれる。


「すっぴんもかわいい」
「はっ! 見ないでください」


昨晩は照明も落とし気味だったが、カーテンがもう開いていて明るいし、こんなに至近距離ですっぴんをさらすなんてありえない。

慌てて手で顔を覆ったのに、その手をスッと引かれて指を絡めて握られてしまった。


「なっ、なにして……」


顎が外れそうなほど驚き、反射的に体をのけぞらせると、グイッと引き寄せられる。


「逃げるなよ」
「無理です! 離してください」


懇願するも聞き入れてはもらえず、かえって強く抱きしめられる。


「我慢したんだからこれくらいは許せ」
「いやっ、あのっ……」
「なに? もしかしてドキドキしてる?」


私の耳元でつぶやくその声に色気がまとわりついていて、卒倒しそうだ。
しかも指摘通り、心臓が口から飛び出しそうなほどドキドキしてる。
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