君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
ただ固まりじっと眺めていると、彼が私の腰をスマートに抱き、ベランダに連れていってくれる。


「こういう光景は好き?」
「はい。とっても。……はっ、怖いっ」


遠くから下へと視線を移した瞬間、その高さに驚き悠馬さんに抱きついてしまった。


「高いところ、苦手なんだ」
「わかりません。こんな高いところは初めてで」


目を閉じたままつぶやくと、彼は私を抱きかかえたまま部屋に戻ってくれる。


「いつもこうして甘えてくれればいいのに。かわいいな」
「なっ……」


すさまじい勢いて離れると、彼はククッと笑みを漏らす。

『かわいい』を連発しているけれど、仕事のときと人格が違わない?

常に凛としていて的確に指示を出し、目を光らせているというイメージなのに、こんな人だったんだ。


私は仕事が終わったあとのリラックスした姿を多少は知っているのにも係わらず、この違いに驚いている。

それも見たことがない人なら腰を抜かすレベルかもしれない。
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