君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
「私なんてまったくわかんないもん。一緒に入社したのに、どんどん差ができて焦るわ」


そうは言うけれど、彼女はもともと長く勤める気はないらしい。
結婚したら辞めるつもりなんだとか。

仕事が恋人だなんて宣言している私とは大違いだ。


だけど、悠馬さんが戻ってきてあんな告白をされるまでは、私の頭の中は仕事一色だったのに、今は彼の姿がチラつく。

仕事で成功したときは、報告したら喜んでもらえるかなとニタついてしまうし、休日に作る料理をいつの間にか考えていることもある。

彼は確実に私の心に波風を立てている。


「もっと頑張らなきゃ。一流の商社マンになりたいの」
「頑張りすぎだって」


静香はクスッと笑った。



その日はさすがに疲れていて、集中力がない。
すると十七時半の定時が過ぎた頃、悠馬さんが立ち上がり私のところにやってきた。
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