君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
素直に乗り込むと、悠馬さんはなぜか空港へ行くように運転手に告げている。


「どこまで接待に行くんですか?」


彼なら平然と海外に飛んでしまいそうで心配になり尋ねる。
海外に行くなら用意をさせて!


「空の上」
「空?」


的を射ない答えに謎は深まるばかりだ。


「葉月の疲れを吹っ飛ばしたいと思って。それと、今回踏ん張ったご褒美」


もしかして、接待って私の?


「お礼を言うのは私のほうで、ご褒美なんてとんでもないですよ」


隣に座る悠馬さんの顔を見ながら伝えると、彼は口元を緩めている。


「実は接待だけじゃないんだ。口説こうという邪な気持ちもある。というか、主にそっち」
「く……」


これから口説くとか、普通本人に宣告する?

パチパチと二度瞬きすると、彼は「はは」と笑いだす。

「俺は待つと言ったけど、口説かないとは言ってない。全力で葉月を振り向かせる気持ちには変わりはない」


私はそれになにも返せなかった。
< 150 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop