君を愛で満たしたい~御曹司のとろ甘な溺愛~
鍋を焦がすのは勘弁だけど、たしかに料理のレパートリーが少ないことはバレているし、今さら取り繕う必要もない。

掃除や洗濯は嫌いじゃないし。


「大丈夫かな」
「どうして? 毎日抱くから?」
「毎日!?」


びっくりするような大きな声が出てしまい、悠馬さんが体を震わせ笑っている。


「そりゃあそうだ。今まで焦らされた分は取り戻す」


真面目な顔で宣告され、本気なのか嘘なのかわからない。


「でも、どうしても疲れてるときは言って。ちゃんと我慢する」


やっぱり本気なの?


「さてと、準備するか」
「あっ!」


壁に掛かる時計は、六時五十三分を示している。


「卵と格闘している時間はなさそうだ。葉月の家に寄らないといけないし、車で出勤して途中で朝食を食べよう。あっ、今晩泊まれる用意もしてきて」


もう同棲は確定らしく、彼は私に散らばった服を渡してから部屋を出ていった。
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